疝痛発作
(せんつう ほっさ)

疝痛発作とは

痛みを感じる病気はさまざまありますが、古くより胆石、膵炎(すいえん)、尿管結石の痛みは、3大激痛といわれています。

尿管結石が尿管に詰まってしまって尿の流れが滞ると、そこより先に流れない尿は腎臓の中にまで溜まっていき(水腎症)、腎臓が急激に腫れて発作性の強い疼痛が背中や脇腹を中心に出現します。

その痛みは、夜間や早朝に発作性に生じ、しばしば七転八倒の苦しみと表現されるような激しい痛みとなり、冷や汗や吐き気などの症状を伴い、救急車で搬送されることも多いです。

このような発作性の痛みを疝痛発作と呼びます。

疝痛発作の原因

疝痛発作は水腎症を引き起こす疾患であればいずれでも起こりうる可能性がありますが、最もよく遭遇する疾患は尿管結石です。

尿管結石と診断されれば、きちんとした治療がありますので、安心して療養することができます。

しかし、過去に腰背部痛があり、尿管結石と診断されたものの現在痛みのない方は、自然排石している場合と同部位に長期間嵌頓してまだ残っている場合が考えられるため、改めて画像検査と診察が必要です。