心肺運動負荷試験
心肺運動負荷試験(CPX; Cardiopulmonary exercise testing)
CPXとは、運動中の呼気に含まれる酸素や二酸化炭素の割合、換気量、呼吸数など様々な項目を分析することで、心臓の機能や体力、自律神経の活動などを評価することができる検査です。
このため、動いた時の息切れの原因検索にCPX検査は有用です。
また、運動耐容能(いわゆる体力)を測定値から客観的に評価し、それぞれの人に応じた適切な運動量を処方することができます。
運動処方について
健康寿命を延ばすために適度な運動をしましょうと言われますが、適切な運動とはどの程度のものなのでしょうか。
運動は軽すぎると体力向上にはつながりません。
かといって無理をしすぎると、心臓に負担をかけてしまいます。
心臓に負担なく、体力を向上させるような運動量が分かれば、それを日々実行することができますよね。
CPXで運動中の酸素や二酸化炭素の比率をみていると、身体に十分な酸素が供給されて無理なく運動できている有酸素運動から無酸素運動へ切り替わるポイントが分かります。
このポイントを嫌気性代謝閾値(AT:Anaerobics Threshold)といい、CPXではこのATを計測しこれをもとに運動処方を行うため、安全に適切な運動療法を行うことができます。
ポイント
- CPXとは運動中の心肺機能評価や運動耐容能を評価する検査
- CPXを用いた運動処方により安全に適切な運動療法を行うことができる
機器の写真