腎臓の働き
腎臓は、みぞおちの高さの背中側に背骨をはさんで左右に一個ずつある、ソラマメのような形をしていて、成人の握りこぶしよりやや大きい臓器です。
腎臓の主な働きは、腎臓の腎実質という場所で血液をろ過してきれいにし、老廃物を尿として排出することです。また、血圧のコントロールや造血に関するホルモンを産生するなどの働きもしています。
腎臓がんの原因や症状
腎臓がんは、腎臓のうち尿をつくっている腎実質の細胞ががんとなったものです。
なお、同じ腎臓にできるがんでも、腎臓でつくられた尿が集まる場所である腎盂にある細胞ががんとなったものは腎盂がんと呼ばれ、がんの性質や治療法が異なるため、腎臓がんとは区別されます。
腎臓がんと新たに診断される方は年間20000人程度で、男性に多い傾向にあります。
肥満や喫煙、高血圧といった因子が発がんに関係していると考えられており、そのほか遺伝的な要因や長期間の人工透析を行なっている方も腎臓がんになりやすいとされてます。
腎臓がんの初期症状、自覚症状
早期の段階ではほとんど自覚症状はなく、健康診断や他の病気が疑われたために行う検査などで偶然に発見されるものが70%以上を占めます。
進行すると血尿やお腹にしこりを感じたり、腰や背中の痛みを感じるようになります。
肺や骨に転移を来しやすく、咳、血痰、呼吸困難、骨の痛みや骨折を起こすこともあります。がんが全身へ広がれば、発熱、倦怠感、体重減少などの全身症状があらわれます。
これらの自覚症状をもとに転移したがんが先に見つかり、結果として腎臓がんが見つかることも珍しくありません。
腎臓がんの治療
治療は、がんの進行の程度を示すステージ(病期)やがんの性質、全身状態などに基づいて検討されます。
転移がない場合の標準治療は手術療法となりますが、手術が難しい場合には凍結療法や放射線治療も検討されます。がんが拡がっていたり転移がある場合にも手術療法が検討されることもありますが、近年は効果の高いお薬が登場したこともあり、薬物治療が中心となることが多いです。
腎臓がん全体の5年生存率は75%前後とされていますが、早期の場合の5年生存率は85%前後と報告されており、予後は比較的良好です。
ポイント
- 腎臓がんは、腎臓のうち尿をつくっている腎実質の細胞ががんとなったものです。
- 肥満や喫煙、高血圧といった因子が発がんに関係していると考えられており、そのほか遺伝的な要因や長期間の人工透析を行なっている方も腎臓がんになりやすいとされてます。