神経調節性失神とは
意識を失ってしまう病気に心臓や脳の異常がありますが、最もよくあるのが神経調節性失神です。
神経調節性失神はさらに、血管迷走神経反射、咳や排尿、排便、嚥下など特定の状況で起こる状況失神、頚の圧迫などが原因で起こる頸動脈洞症候群に分けられます。
神経調節性失神は自律神経の調節が関与しており、本来交感神経が働いて血管が収縮し、血圧を維持しなければならない状況下に副交感神経の働きが強くなることで発症します。
副交感神経の働きが強いと、血管は広がり血圧が下がったり脈が遅くなったりしてしまうので、脳への血流が不足して失神につながります。
例を挙げると学校の朝礼で失神するのがこれにあたります。
失神時間は1分以内と短く、後遺症を残さないことが特徴です。
どういう時に起こりやすいのか、起こる前に症状はあるのか
神経調節性失神は長時間立っていたり、座っていたりする状況下で起こりやすく、痛みが強いとき、疲れがたまっているとき、寝不足など精神的、肉体的にストレスがかかっているときには自律神経の乱れから発症しやすくなります。
また、失神が起こる前には気分不良や冷や汗、目の前が真っ暗になるような前駆症状が多くみられます。
治療方法
基本的には起こりやすい状況を回避することが重要となります。
排便や排尿後に起こりやすい場合には、立ち上がり動作をゆっくりすることで起こりにくくなります。
その他、脱水があると血圧が下がりやすくなるため、水分摂取を心がけます。
睡眠不足や過度の飲酒を控えることも重要です。頻繁に起こりやすい場合は弾性ストッキングを着用することも予防につながります。
ポイント
- 神経調節性失神とは、自律神経の調節異常に伴う後遺症を残さない短時間の失神
- 起こりやすい状況や前駆症状があることが多く、日頃からの体調管理や予防が大切