排尿困難、残尿感

排尿困難とは

おしっこが出にくい、出始めが遅い、お腹に力を入れないと出ない、勢いが弱い、出終わるまで時間がかかる、残った感じがする、などの症状を排尿困難といいます。

原因として、尿の通過する通り道が狭くなり流れにくくなっている場合と、膀胱の溜まった尿を押し出す働きが弱まっている場合に分けられます。

おしっこがでにくくなる原因

尿の通り道である尿道が狭くなる主な原因として、加齢に伴う前立腺肥大症や前立腺がんが考えられます。

そのほか、医療行為として尿道に管を入れたり性感染症による尿道炎をきっかけに尿道の粘膜についた傷が修復される時にできた痕によって、尿道の内側が狭くなる尿道狭窄症も挙げられます。

膀胱の溜まった尿を押し出す働きが弱まってしまう原因としては、神経因性膀胱や骨盤臓器脱を考えます。

また、メタボリック症候群に伴う膀胱の血流障害や加齢による膀胱の老化現象としてみられることもあります。

どんな検査をしますか?

問診では、排尿困難を感じ始めた時期やその他の気になる症状ついておたずねします。

尿検査や超音波検査を行い、おしっこをし終わった後の残り具合(残尿)も診ます。そのほか原因に応じて採血や膀胱鏡検査を行います。