陰嚢水腫とは?
陰嚢水腫とは、陰嚢内の精巣周囲に体液が溜まり、陰嚢が腫れている状態をいいます。
乳幼児でみられるものと、大人でみられるものでは対処が異なります。
乳幼児が陰嚢水腫になってしまう原因
乳幼児にみられるものは、お腹の内部と陰嚢の中が交通しているために、お腹の中にある体液が陰嚢内に垂れ込んでくることで起こります。
この通り道は2,3歳くらいまでに自然と閉じてくることが多いため、まずは経過を見ることになります。
乳幼児の場合、陰嚢水腫が大きくなると精巣が圧迫されて痛みが出ることがありますが、陰嚢内の体液がお腹の中と行き来することで、日や時間帯によって腫れの大きさが変化したり、押さえるとしぼむこともあります。
大人が陰嚢水腫になってしまう原因
大人でみられるものは、原因が不明であることが多いですが、陰嚢内での炎症や外傷などが原因で生じることもあります。
主な症状は痛みをあまり感じない陰嚢の腫れで、何年もかけてゆっくり大きくなることもあれば、急に膨らんでくる場合もあります。
大きくなってくると更衣の邪魔になったり、歩くときにこすれて皮膚が痛くなったりして日常生活に支障を来すようになります。
陰嚢水腫の治療方法
乳幼児の場合は自然に治ることもありますが、腫れがどんどん大きくなる場合や脱腸(鼠経ヘルニア)を伴う場合には手術を行うことがあります。
大人の場合も必ずしも治療の必要はありませんが、日常生活に支障を来たすような場合は治療を行います。
陰嚢の皮膚から針を刺して内部に溜まった体液を抜いたりしますが、抜いてもまたすぐ溜まってくることも多く、そのときは手術を行います。
なお、急に腫れてお腹や陰嚢の痛みが出現した場合は、緊急処置を要する別の病気の可能性があるため、我慢せずにすぐに専門医を受診するようにしてください。
ポイント
- 陰嚢水腫は陰嚢内に体液が溜まり腫れる状態で、大人の場合は生活に支障をきたす場合に治療が行われます。
- 急激な腫れや痛みが伴う場合はほかの緊急の病気の可能性があるため、専門医の診察が必要です。